じゃいたんの太原レポ、第2回目は太原の玄関口「武宿国際空港」です。飛行機で太原に来る際には国際線・国内線共にこの空港に降り立ちます。アメリカンスタンダードの便器から麺食の起源まで網羅している空港を覗いてみましょう。
旅程と乗り継ぎ地
今回の旅行は成田空港~マカオ~太原でした。いつもは上海経由で行っているのですが、航空券が安かったことからマカオ経由にしました。乗り換え自体はスムーズにいったのですが、マカオ経由だと免税にならないものや物価が非常に高くて驚いたことがあるため、それらは別の記事で取り上げたいと思います。
武宿空港にある山西省の説明
空港に着いたのは3月2日の夕方。留学中にも経験した「何かを燃やしているような焦げた匂い」と「極度の乾燥」が鼻をつきました。 太原へ帰ってくるのは留学が終わった2018年の7月23日以来、約半年ぶりです。当時は少なくとも2、3年後に帰ってくるのではないかと思っていました。
武宿空港のトイレはアメリカ製?
長時間のフライトの後にはトイレに行きたくなりますよね。ここで以前から気になっていることですが面白いものを見つけたので紹介したいと思います。それは「American Standard」という便器です。
以前留学していた時にも見かけたことのあるブランドでした。中国式の便器(属にいうニーハオトイレというもの)にもAmericanStandardと書いてあったので「Chinese Standardのほうが良くないか?」と思ってしまったことがあります。ちなみに上海の空港とマカオの空港にある便器は「TOTO」を使っていました。また山西大学では「統用 TOYO」というブランドを使っていました。(日本のTOTOと音が似ているのはご愛嬌?)
中国・山西省の文化紹介
2つの大きなタワー~双塔寺~
空港を抜けると山西省や太原市を紹介するパネルが出迎えてくれました。3回ほど空港を利用していますがきちんと見たことがなかったので紹介したいと思います。
始めに紹介するのは太原の北部にあるお寺です。留学中に1度だけ行きました。塔の中は実際に上ることができますが、整備されているとはいえ狭くて暗い急な階段を1歩ずつ登りました。途中に窓があり太原市内を見下ろすことが出来ました。
刀削麺のふるさと=山西省
日本だと以前刀削麺を削るロボットが紹介されたことがあると思いますが、その刀削麺は山西省がルーツなようです。説明の2行目には「刀飞面舞刀削面(刀が飛び面が舞う刀削麺)」と書いてあるように、実際に作っているところを見ると一種の芸術でした。(留学中に撮影した動画が見つかれば後日上げたいと思います!)
麺に関する記述がもう1枚あったので、これも紹介します。
麺の起源=山西省
本当かどうかわかりませんが、世界中の麺のルーツも山西省にあるそうです。どこで聞いた話か忘れてしまいましたが、パスタの国イタリアの麺のルーツは中国であるらしいです。シルクロードで交易が盛んだった時代、ヨーロッパから来た貿易商達が中国の麺文化を持ち帰りローカライズしたのがイタリアのパスタだったそうです。
武宿空港のゴミ箱
日本だと燃えるゴミ、燃えないゴミ、缶・ビン、ペットボトルと分けられていますが、武宿空港は大まかです。空港に限らず中国のゴミ箱はこの2分類しかありません。
ズバリ「回収できる」か「回収できない」の2択です。このタイプのゴミ箱は街中で見たことがあるので一般に普及しているタイプのものと思われます。
街中ではあまり見られない丸いタイプのゴミ箱でした。おそらくテロ対策として上から見てすぐに確認できるような構造になっているのではないかと思われます。事実、四角いタイプのゴミ箱は飛行機から降りてきた際に見ましたが、チェックインカウンターでは丸いゴミ箱しか見ませんでした。
武宿国際空港の外観
外観は日本の地方にある空港と同じような作りです。1階が到着ロビー、2階が出発ロビーとなっていて、国内線・国際線(香港・マカオ・台湾含む)ともに乗り入れています。空港の入り口では必ず爆発物検査を受けなくてはならず、棒の先端に布を挟んだものをスーツケースに沿わせ、専用の機械で成分をチェックしているようでした。
こういう場所で気を付けたいのは「絶対に写真を撮らないこと」です。
写真を撮ってしまった場合、最悪取調室に連行されるという事態にもなりかねません。
最後に
日本の空港と違った点は見つけられたでしょうか。私自身、中国の地方空港には太原しか行ったことはありませんが、地元の歴史を余すところなく紹介している点は初めて来る人にとって興味を引く点ではないでしょうか。次回は武宿空港からの交通手段についてまとめます。お楽しみに!