前回に引き続き太原レポを書こうとしていましたが、あまりに花粉症が辛すぎて花粉症対策を書くことにします。大気汚染対策で以前記事を書きましたが、花粉症の対策も共通する部分があると思われます。記事の最後にはじゃいたんが考えた究極の花粉症対策も載せました。
そもそも花粉症とは?
ゼミでも良く言われましたが、まずは前提から確認しましょう。公益社団法人「全日本病院協会」によれば以下のように定義されていました。
花粉が飛ぶ季節になると始まる、くしゃみ、鼻水、鼻づまり。スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で生じるアレルギー症状を「花粉症」と呼びます。医学用語では、「季節性アレルギー性鼻炎」。
出典:公益社団法人「全日本病院協会」花粉症について より一部引用
私の場合だと鼻水が際限なく出てきます。薬を飲んでも効果が切れたらティッシュがある限りは持ちこたえられますが、全部使い切ってしまった後は自分との闘いです。ティッシュをすべて使い尽くしたら、HPはもう0です。トイレに行く以外に方法はありませんでした。
鼻から来る花粉症対策編
鼻から来る花粉症はとても厄介ですよね。よほどアレルギーや抵抗がない限り、市販の花粉の薬を飲んでしまうのがいいかもしれません。病院で処方された薬がある人はそれを飲むのもいいでしょう。ただ、今回は薬ではない別の道も考えてみます。薬を飲む治療と併用すると効果が非常にあり、花粉シーズンでも快適に過ごせます。
ガーゼマスク
最も原始的なマスクですが非常に効果が高いのが布マスク。構造はごくシンプルで、ガーゼを何枚も重ねたものです。
花粉症の時期だけでなく乾燥が気になる冬にもお勧めです。使い捨てマスクとは異なり、洗って何度も使うことができます。また水に濡らして濡れマスクにしたり、鼻が詰まって苦しい時にはハッカを垂らしてメントールマスクにすることもできます。
中国の内陸部へ行く人にも布マスクはおすすめです。太原市では冬は乾燥がきつく、湿度も10%前後でした。乾燥した環境で風邪をひくとなかなか治りづらいですが、濡れマスクをしていたおかげで重症化せず早く治りました。
ガーゼマスクのメリットをまとめると以下のようになります
- 洗って何度も使える
- 水に濡らせるので乾燥対策にもなる
- 鼻が詰まった時にはハッカを垂らしてメントールマスクにできる
しかし、ガーゼのマスクにもデメリットが存在します。ただ単純にガーゼを重ねただけのものであるため細かな粒子を捕まえることができない可能性やメガネをかけている人は必ず出会う「メガネが曇る」現象が起きてしまいます。
そこで不織布マスクの出番です。
不織布マスク
前段のガーゼマスクのデメリット
- フィルターの目が粗い
- メガネが曇る
これらに対抗するのが不織布マスクです。最近では不織布の品質が向上し、非常に細かな微粒子「PM2.5」もキャッチするという商品も目にした人は多いと思います。
(日本製 PM2.5対応)超立体マスク かぜ・花粉用 ふつうサイズ 50枚入(unicharm)
- 出版社/メーカー: ユニチャーム
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
またガーゼマスクとは違い、鼻あての部分に針金が入っていることから、マスクの
鼻あて部分をメガネの鼻あてで上から抑えるようにすれば、呼吸の際にメガネが曇らないというメリットもあります。
ただし、これにも限界があります。ちょっとでもメガネの位置がずれた場合には息を吐いた途端にレンズが曇ってしまいます。自転車で通勤している人がいきなり目の前が見えなくなったら危ないですよね。マスクしなくて済むのなら、それに越したことはありません。そういう人のために「鼻の中に塗るマスク」というものがあります。
鼻の中に塗るマスク
簡単に説明すると鼻の中にクリームを塗り、それに花粉やほこりが吸着され侵入を防ぐというものです。薬剤を使用していないので眠気や副作用の心配はありません。
始めは疑心暗鬼でしたが、塗った時と塗らなかった時では違いが歴然としていました。塗ってから時間こそかかりましたが、鼻の中が切れるほど出ていた鼻水が嘘のように止まり、くしゃみも止まりました。すでに体の中に入っている花粉に対しては効果無しですが、体の中に取り込む前の予防策と考えておくと良いと思います。
鼻の中が切れていたり疾患がある場合は医師の方に相談したほうが良いでしょう。
あくまでも鼻の中に塗るタイプなので数時間ごと(説明書によれば4時間ごと)に再度塗る必要があります。また細い鼻の中にクリームを塗るため、綿棒が無いと塗れません。綿棒が無ければHPは0です(城之内風)。
では花粉症患者にとって選ぶべきマスクは一体何なのか?
それは最強にして最凶の見栄えの「工業用防塵マスク」です
工業用防塵マスク
前段で「最強にして最凶」と紹介したのには訳があります。
以前「大気汚染対策」でも取り上げましたが、工業用防塵マスクは規格が非常に厳格です。
上の記事中でも書きましたが、私が旅行中に持って行ったマスクの規格は「RL1」というものでした。経済産業省「中部近畿産業保安監督部近畿支部」のpdfによるとRL1に関して以下のような記述がされていました。
個体粒子なら0.06μm~0.1μm、液体粒子なら0.15μm~0.25μmを常に80%以上捕まえることができる
非常に細かい粒子まで捕まえられることが分かりました。ちなみに花粉の粒子の大きさは、林野庁によれば30μmだそうです。十分すぎるくらい高性能なマスクですね。
高性能なフィルターだけなら私はわざわざ工業用防塵マスクをおすすめしません。
このマスクの1番の売りは「密着性」です。
通常のガーゼマスクや不織布マスクは「ほほの隙間」から空気が入ってきてしまいますが、工業用防塵マスクならそんなことはあり得ません。その理由として「人体に有害な粉塵が舞う中で作業をする人向けに作られているから」です。実物を見てみるのが早いかもしれません。
アヒル口のようなマスク(1705円!)と
フィルターの2つついている物々しいマスク(3349円)の2つを持っています。
見栄えは非常に物々しいですが、家にいて花粉がひどい時にはこれを付けています。息を吸う際に頬の周りの隙間から空気が入らず、吐いた息でメガネのレンズが曇らないため使いやすさは間違いありません。
アマゾンのリンクを貼った1つ目のマスクに関してですが、実はアレグラを買うよりも安いんです。マツモトキヨシのオンラインストアで確認したところ28錠入りで税込み2036円(2019年3月29日現在)でした。
薬を買うよりもマスクを買ったほうが長く使えて安いかもしれません。
まとめ
鼻からくる最強の花粉対策は「工業用防塵マスク」一択です。ガーゼマスクや不織布マスク、鼻の中に塗るマスクも紹介しましたが、あまりにも花粉症がひどい方は工業用防塵マスクの購入を検討するのもありかもしれません。